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福井ひかり法律事務所の弁護士によるコラムです。

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プログラミングとリカレント教育

2023年12月18日
1 本日のテーマ
 
本日は、2023年10月に、福井大学のリカレント教育事業(※)に参加し、プログラミングの授業を受けてきた話をしようと思います。
 
※ 国立大学法人福井大学「私の職業再構築支援プログラム 第3弾:DX編」(https://youcanchange.me/)
 
 
2 なんでプログラミング?
 
私は、システム開発訴訟の開発者側代理人の経験があり、現在もシステム開発企業から法律相談を受けています。
そのため、システム開発の法律的な側面には馴染みがあったのですが、肝心の開発作業、プログラミングはしたことがありませんでした。
既に小学校でプログラミング教育が必修化されている中、自分も経験してみたいと思い、今回大学の授業に申し込みました。
 
なお、私は将棋が趣味で、現在の将棋に大きな影響を与えている将棋ソフトのプログラミングに関心があることも隠れた理由です。
 
 
3 授業概要
 
講師は、大学から委託された福井県の企業の方々で、4時間×4回実施されました。
 
第1回は、システム開発の全体像を学ぶ座学が主でしたが、「開発業務がチーム作業であること」の意識付けのため、4人一組でコピー用紙を高く積み上げるペーパータワーゲームをしたことが印象的です。
このゲームを通じ、初対面の方とチーム意識が生まれました。
 
第2回は、ノーコード開発。
専用ツール(Adalo)を使い、画面操作のみでアプリ開発業務の一部を行いました。
作成したのは書店の在庫管理アプリで、自分が実装した機能が上手く動いたときの面白さを味わいましたが、コードを書かないのにかなり大変で、次回以降が思いやられました。
 
第3回、第4回は、アンドロイドアプリの開発。
第2回と同じ在庫管理アプリを、専用の開発環境(Android Studio)内でプログラミング言語(Kotlin)を使い開発する業務の一部を行いました。
コードの意味を理解することに必死な上、コード(≒英単語)に1文字でも誤りがあるとアプリは思ったように動きません。
慣れない作業で集中力の維持も難しく、プログラマーの大変さを垣間見ました。
 
 
4 最後に
 
私が受けたのは、講師の方にお膳立てしていただいた上での体験授業ではありましたが、開発者の具体的作業に触れたことは大変勉強になりました。
 
反面、プログラミングの難しさを垣間見たことで、翻って、自分は本業(弁護士業)を頑張ろうという気持ちにもなりました。
 
こうした新たな体験をいつまでも続けていこうと思います。